木造阿弥陀如来立像 及 木造薬師如来坐像 附 新原保存佛像碑
もくぞうあみばにょらいりゅうぞうおよびもくぞうやくしにょらいざぞう つけたり しんばるほぞんぶつぞうひ
概要
「新原保存佛像碑」によれば、これらの仏像はもともと宇美八幡宮誕生寺にあったが、明治の廃仏毀釈の際に神官と新原の氏子が相談して、当地に移管したものである。
幕末の廃仏毀釈の際に、新原の人々と宇美八幡宮の神職が相談してこの地に運び、現在に至ります。
いずれの仏像も平安時代の作で、特に阿弥陀如来立像は、10世紀後半代にさかのぼる、現存する町内最古の仏像です。薬師如来坐像の厨子の箱書の転載文書が歴史資料館に残っている(昭和63年3月17日作成)。これによれば、この仏像は、大正2年に原田伊兵衛氏を施主として修復を受けたようである。平成10年の調査報告書における「近代のものと思われる厚い漆箔の補修」は、この時のものと判断できる。阿弥陀如来立像については修復の経緯は明らかではないが、同時期に行われたと判断するのが妥当であると思われる。