木造阿弥陀如来坐像
もくぞうあみだにょらいざぞう
概要
木造阿弥陀如来坐像
もくぞうあみだにょらいざぞう
長野県
鎌倉時代13世紀前半
本像は来迎印をむすぶ阿弥陀如来坐像で、像高52cm(髪際高45.5cm)。やや小ぶりの本尊であるが、いわゆる「三尺阿弥陀立像」の坐した姿としての大きさで造られている。本像の着衣形式の特徴はいずれも北円堂弥勒仏像に通じ、彼像に倣ったものと考えられる。ただし体躯の起伏や衣文は北円堂弥勒仏像に比して硬く拙いところがあり、運慶次世代以降の仏師によるものであろう。
材質は檜とみられる針葉樹材の割矧造。
像高52cm
1軀
長野県飯田市箕瀬町1丁目2464番地1
宗教法人 柏心寺
有形文化財(美術工芸品)
飯田市箕瀬町にある柏心寺の本堂の須弥壇上に、本尊として安置される阿弥陀如来坐像である。柏心寺開創は京極修理太夫高知が町造りをすすめた時代であり、豊臣政権下の新たな町造り政策のなかで開創されたとみられる。柏心寺本尊の伝来に関する史料はなく、創建時以来の本尊と伝えられ、嘉永四年(1851)に本尊上部の天蓋が寄進された以外に知られるところがない。