羅臼のひかりごけ
らうすのひかりごけ
概要
・「ひかりごけ」はヨーロッパ各地、北アメリカ、ロシアなど北半球の高緯度地方に確認されています。
・日本では北海道が一番多いのですが、埼玉県や長野県なども生育しています。道内では、北緯43度~44度の範囲で東西に細長く分布しています。
・「ひかりごけ」は洞窟や岩の隙間などの暗いところを好みますが、その中の比較的明るいところには胞子体を持った配偶体(=親)が、そして比較的暗いところには、子の細胞である原糸体が生育しています。
・光り輝いて見えるのは原糸体ですが、原糸体は緑葉体を持った球状のレンズ細胞が集まって形作られています。
・つまり、観察者の背面からの光を緑葉体を持ったレンズ細胞が受けて、それを反射させるため、萌黄色に輝いて見えるわけです。
・5~11月まで観察できますが、見事に輝くのは6~8月です。
・冬期間(12~4月)、ひかりごけは洞窟の天井から落ちる水滴により、氷の下となってしまいますが、洞窟内は地面からニョキニョキと生えた筍のような氷筍と氷柱によって、見事な自然の芸術を見せてくれます。
・マッカウスの洞窟は松浦武四郎が安政5年(1858)5月4日(旧暦)北海道探検の際に宿泊した洞窟として有名で、彼が岩壁に残した和歌が、戸川幸夫氏の筆により石碑として建てられています。
・平成20年(2008)の洞窟入り口部分の落盤により、現在は立ち入りが一部制限されています。