押隈 六代目尾上菊五郎
おしぐま ろくだいめおのえきくごろう
概要
押隈 六代目尾上菊五郎
おしぐま ろくだいめおのえきくごろう
本紙285×370、額365×535(mm)
千代田区隼町4-1 国立劇場
登録番号12095-53
鈴木十郎コレクション
調査監修:石橋健一郎
解説:安冨順
独立行政法人日本芸術文化振興会
隈:獅子の精の隈。むきみの隈に似ている。能『石橋』に登場する獅子は、中国清涼山に棲み、文殊菩薩に仕える霊獣、百獣の王である。魔物ではない。その性格と獅子の力強さをむきみの隈で表現するのだろう。役者:六代目尾上菊五郎。役名:新歌舞伎十八番『春興鏡獅子』の後シテ獅子の精。菊五郎の『鏡獅子』は小津安二郎撮影の映像がある。署名:「六代菊五(朱印)菊」。