押隈 六代目尾上菊五郎
おしぐま ろくだいめおのえきくごろう
概要
押隈 六代目尾上菊五郎
おしぐま ろくだいめおのえきくごろう
本紙329×492、額490×760(mm)
千代田区隼町4-1 国立劇場
登録番号12095-54
鈴木十郎コレクション
調査監修:石橋健一郎
解説:安冨順
独立行政法人日本芸術文化振興会
隈:二本隈。むきみの隈が若々しさと一本気を表現するなら、二本隈はどっしりとした重厚感を醸し出すといわれる。荒事の典型的な隈はむきみ、一本隈、二本隈、筋隈である。単純なむきみから始まり、徐々に描く線が増え、最も複雑な筋隈へ至る。その変化により、役柄の性格、力(パワー)の差異化がなされている。役者:六代目尾上菊五郎。役名:不詳。『菅原伝授手習鑑』の松王丸か。なお『菅原』で松王丸が二本隈を描くのは「車引」の場面である。署名:「六代/菊五(朱印)音羽家」。