押隈 五代目中村歌右衛門
おしぐま ごだいめなかむらうたえもん
概要
押隈 五代目中村歌右衛門
おしぐま ごだいめなかむらうたえもん
本紙343×594、軸長450、全長1460(mm)
千代田区隼町4-1 国立劇場
登録番号12095-27
鈴木十郎コレクション
調査監修:石橋健一郎
解説:安冨順
独立行政法人日本芸術文化振興会
隈:小坂部姫実は妖狐の隈。茶を基調に鬼畜・変化を表現している。役者:五代目中村歌右衛門。役名:新古演劇十種の内『小坂部』の小坂部姫実は妖狐。昭和10年(1935)3月、東京歌舞伎座上演時のもの。刑部(小坂部)姫は姫路城天守閣に棲むといわれる妖怪。この伝承は江戸期からすでに巷間に広く伝承していた。この伝承を題材に、泉鏡花は戯曲『天守物語』を執筆した。添書:「昭和拾乙亥歳弥生 於而歌舞伎座/五代目尾上菊五郎追善興行/新古演劇十種之内小坂部を勤めて」。署名:「魁玉(朱印)五代目歌/右衛門」。