牛伏寺銅伏鉦
ごふくじどうふせがね
概要
平成22年5月9日に、牛伏寺境内の東の標高1180ⅿ附近の「堂平」の発掘調査により出土したものである。面径10cm余の小型の遺品である。鉦には鉦鼓と伏鉦の2種類があるが、本品は底裏に小さな3脚を共鋳しているため、伏鉦として作られたものである。耳・脚も含んで一鋳しており、銅厚も十分に確保されていて、小型ながら破綻のない端正な形姿を見せている。総体に錆が覆っているが、出土品であるにもかかわらず、腐食や摩損などは最小限にとどめられ、当初の形姿をよく残している。