永井の大念仏
ながいのだいねんぶつ
概要
この芸能は、岩手県紫波郡都南村永井に伝承されるもので、陸中方面に多く分布するけんばい(剣舞とも言う)と呼ばれる供養念仏の一種で、円形の大笠を冠る笠振りが出るなど、風流芸として特色あるものである。
踊は歩き太鼓で練り込み、門口で庭讃めの回向をしたあと、庭まきで順まわりの輪になり、入羽・中羽・引羽と称してそれぞれ各曲を踊り、次いで笠振り・廻り胴・礼踊の芸能次踊で進行する。
また、入羽と中羽の頭には必ず「南無阿弥陀仏」の名号を歌にして唱え、念仏唄としてもすぐれたものを持っている点など芸能史的に貴重なものである。公開は八月十四日から十六日。
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国指定文化財等データベース(文化庁)