押隈 十五代目市村羽左衛門
おしぐま じゅうごだいめいちむらうざえもん
概要
押隈 十五代目市村羽左衛門
おしぐま じゅうごだいめいちむらうざえもん
本紙315×795、軸長395、全長1625(mm)
千代田区隼町4-1 国立劇場
登録番号12095-9
鈴木十郎コレクション
調査監修:石橋健一郎
解説:安冨順
独立行政法人日本芸術文化振興会
隈:筋隈。荒事の典型的な隈取の一つ。紅色の隈は勇猛果敢な正義の男性ヒーローの力強い筋肉の盛り上がりと血管の怒張を表す。役者:十五代目市村羽左衛門。役名:歌舞伎十八番『暫』の鎌倉権五郎景政。昭和8年(1933)1月歌舞伎座上演時のもの。署名:「昭和八年一月/團十郎追遠興行 十五代目羽左衛門(朱印)羽左/衛門」。十五代目市村羽左衛門:明治7年(1874)~昭和20年(1945)。容姿と口跡のよさは群を抜く。登場するだけで、劇場全体が明るくなる、いい香りがするようだといわれた。日常からが粋でいなせな典型的な江戸っ子。一言でいえば〝いい役者〟。