押隈 七代目坂東三津五郎
おしぐま しちだいめばんどうみつごろう
概要
押隈 七代目坂東三津五郎
おしぐま しちだいめばんどうみつごろう
本紙378×973、軸長565、全長1865(mm)
千代田区隼町4-1 国立劇場
登録番号12095-3
鈴木十郎コレクション
調査監修:石橋健一郎
解説:安冨順
独立行政法人日本芸術文化振興会
隈:上部は三番叟の隈。下部は筋隈。筋隈は荒事の典型的な隈取の一つ。紅色の隈は正義のヒーローの力強い筋肉の盛り上がりと血管の怒張を表す。役者:七代目坂東三津五郎。役名:上部『操三番叟』。下部『京鹿子娘道成寺』大館左馬五郎輝剛。『娘道成寺』の大館左馬五郎を「押戻し」という。妖怪変化を「押し戻す」ことに由来。市川團十郎家の芸、荒事の選りすぐり「歌舞伎十八番」に『押戻』がある。署名:「三津五郎(朱印)是好」。七代目坂東三津五郎:明治15年(1882)~昭和36年(1961)。古格を守る正統派。舞踊坂東流家元で、大向こうから「踊りの神様」と声がかかった。