古歌懐紙 「君が代」
こかかいし きみがよ
概要
君か代は 千世に
八千世に さされ
石の 岩をと
なりて こけの
むすまで
庄内酒井家9代酒井忠德は、藩政改革を断行したり,藩校を創設するなど名君と称され、歴代藩主の中でも傑出した歌人、能書家であった。この古歌は、現在、日本国歌の歌詞であり、元来は平安時代に詠まれた、作者不詳の和歌である。他の忠德の書と違った端正な書風の作品である。酒井忠徳は京都の堂上派歌人冷泉為泰・日野資枝らを師として和歌の修養につとめ、忠徳に宛てた大量の書状が残され、京都歌壇と地方歌壇の関係がよく分かる。同様に天明年間から文化年間にわたり約20年にわたり真田幸弘公等と親しく交わり俳諧を楽しんでいる。貴重な文芸(点取俳諧)資料が残されている。
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