北条氏政書状 永禄12年 酒井忠次宛
ほうじょううじまさしょじょう
概要
永禄12年(1569)今川氏真の掛川城を攻め落とした徳川家康配下の酒井忠次に、北条氏政が宛てた書状で、掛川城を出る氏真に忠次が付き添ったことを喜び、以後は何事も家康と相談するから、しかるべきように斡旋していただきたいと忠次に宛てた書状である。
「酒井左衛門尉 殿 氏政」
就氏真帰国、家康へ以誓句申届處、御返答之誓詞速到来、本望候、殊氏真扞當方へ無二可有御入魂由、大慶候、就中、懸河出城之刻、其方至千半途、為證人入来之由、誠以手扱喜悦候、自今以後者、家康へ別而可申合候條、可然様に馳走任入候、仍馬一疋黒進之候、猶弟候助五郎可申候、恐々謹言、
五月廿四日
酒井左衛門尉殿 氏政(花押)
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