久米廃寺出土塑像仏及び塼仏
くめはいじしゅつどそぞうぶつおよびせんぶつ
概要
久米廃寺出土塑像仏及び塼仏
くめはいじしゅつどそぞうぶつおよびせんぶつ
岡山県
飛鳥
小片であるが、様々な部位が確認される。如来像としては螺髪が確認され、その大きさから丈六仏と推測されている。また、頭髪部分や顔面、臂釧、指先、裳や裙といった衣装、胸甲、台座反花が見られ、複数軀の像が存在したことを示す。頭髪の様相から菩薩像の存在が、胸甲から天部像の存在が確認される。いずれも被熱しているものの、顔面の意匠は表面を仕上げ土で滑らかに整形し、丁寧に造作されたことが窺える。塼仏は火頭形で、独尊形式の如来像を表現したものと三尊仏を表現したものがある。2点出土した独尊形式の塼仏は同笵と考えられ、顔面には金箔が確認される。
50点
津山市山下92
岡山県指定
指定年月日:20200313
津山市
有形文化財(美術工芸品)
久米廃寺の発掘調査により出土