石造十三重塔
せきぞうじゅうさんじゅうとう
概要
石造十三重塔
せきぞうじゅうさんじゅうとう
兵庫県
鎌倉後期/1325頃
石造十三重塔、凝灰岩製。
現在は、十一重塔の姿をしているが、建立時は、十三重塔として建立されていたと考えられており、その後、第一層、第十二層及び第十三層の笠部と相輪部が欠失し、現在の最上部の第十一層の笠部と相輪部が別の石造品の部材が充てられていると考えられているため、下から、基礎、塔身、現在の第一層から第十層までの笠の部分までを指定対象とする。
高338cm(基礎底部から現存する十層目の笠の上部まで)
1基
兵庫県加古川市上荘町見土呂441-2
加古川市指定
指定年月日:20170302
常楽寺
有形文化財(建造物)
常楽寺本堂の東側に建つ凝灰岩(竜山石) 製の石造層塔である。作者は不詳である。この層塔の作者及び由来等は不明であるが、常楽寺の境内には、兵庫県指定文化財で文観慈母塔と伝えられている正和4(1315)年銘の石造宝塔及び同時代の五輪塔2基が現存している。常楽寺は、後醍醐天皇に重用され、醍醐寺座主や東寺一の長者として活躍した律僧で真言僧でもあった文観の出身寺院である。
この層塔には、蓮花寺から移されたという言い伝えがある。