善通寺 金堂
ぜんつうじ こんどう
概要
善通寺は、善通寺市街の西寄り、香色山の麓に位置する。弘法大師空海の生誕の地と伝え、四国八十八ヶ所霊場の第七十五番札所である。
伽藍は戦国時代に焼失しており、金堂は元禄12年(1699)の再建、五重塔は4代目の塔として幕末に着工し、明治35年に完成した。
伽藍の中央に建つ金堂は、一重、もこし付で、本格的な禅宗様仏殿の形式をもつ。
五重塔は、高さ43メートル、和様を基調として、初重から伸びる心柱など古式を示す。
善通寺の金堂は、四国地方に稀な本格的な禅宗様仏殿の形式をもつ建物として貴重である。また、五重塔は江戸時代の技法による塔婆建築の到達点を示しており価値が高い。