石河明善日記 附 学制略1部,弘道館教育に関する意見書1部
いしかわめいぜんにっき つけたり がくせいりゃくいちぶ,こうどうかんきょういくにかんするいけんしょいちぶ
概要
石河明善は,徳川斉昭の信頼が厚かった水戸藩士石河徳五郎の次男で,弘道館の訓導・助教を務めるなど,水戸藩の学問・教育に尽力した人物である。
本資料は,明善による自筆の日記で,平成23年3月に明善の妻の実家である長山家から水戸市へ寄贈された。30冊に及ぶ日記は,嘉永5年5月から慶応2年11月までの約14年間にわたってほぼ逐日書き継がれており,弘道館に関する記述が多く,『水戸市史』にも引用されるなど,幕末の政局や暮らしを知るうえで貴重な記録であり,指定に値する。
附の文書は,いずれも明善による自筆の草案で,一括で指定するのが望ましい。