蜆子
けんす
概要
画題となる蜆子和尚は中国五代頃の禅僧で、年中1枚の衲衣(のうえ)をまとい、俗に交わり蝦(えび)や蜆(しじみ)を捕って食したとされ、片手に蝦を掲げ、他方の手にたも網を持つ姿は禅宗絵画の好画題としてしばしば描かれている。
ほとんど墨の濃淡だけの表現にも関わらず水や土の質感、竹のしなりや葉の勢い、また和尚の表情など見所も多い。同様の画は縦画面で描かれることが多いが、横幅にして奥行きを広げ、風のそよぎや水流などの自然描写により、従来の禅画にとどまらない新たな感覚が見られる。
けんす
画題となる蜆子和尚は中国五代頃の禅僧で、年中1枚の衲衣(のうえ)をまとい、俗に交わり蝦(えび)や蜆(しじみ)を捕って食したとされ、片手に蝦を掲げ、他方の手にたも網を持つ姿は禅宗絵画の好画題としてしばしば描かれている。
ほとんど墨の濃淡だけの表現にも関わらず水や土の質感、竹のしなりや葉の勢い、また和尚の表情など見所も多い。同様の画は縦画面で描かれることが多いが、横幅にして奥行きを広げ、風のそよぎや水流などの自然描写により、従来の禅画にとどまらない新たな感覚が見られる。
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