『日講記聞薬物学』
にっこうきぶんやくぶつがく
概要
伊予大洲出身の三瀬諸淵らが、大阪府病院でのオランダ人医師エルメレンスの講義を翻訳筆記したもの。明治6年5月から毎月1冊のペースで継続刊行されたもので、本史料には「定価三朱」の朱印が捺された包紙も付属している。巻一の巻頭に諸淵による漢文の序文があり、諸淵の口語訳を筆記した岡澤貞一郎が跋文を記している。大阪府が創立した新病院に入学を希望する者が100名近くいるため、エルメレンスの講義を筆記したものを刊行することになったこと、また訳語についてはすべて三瀬局長(諸淵)に確認して載せたことなどが跋文には記されている。
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愛媛県歴史文化博物館