木造聖観音菩薩立像及び木造四天王立像
もくぞうせいかんのんぼさつりつぞうおよびもくぞうしてんのうりつぞう
概要
木造聖観音菩薩立像及び木造四天王立像
もくぞうせいかんのんぼさつりつぞうおよびもくぞうしてんのうりつぞう
熊本県
平安前期~平安後期
聖観音菩薩立像はカツラ材を丸彫りした一木造であり、髪を束ねた大きな髻や腰高な体型、肩を後に引いた姿勢などの特徴から、平安時代前期の9世紀後半から10世紀初め頃の制作と推定される。
四天王立像は4躯とも一木造で、動きを抑えた重量感のある体型や比較的穏やかな威嚇の表情などから、平安時代後期の12世紀半ばから後半頃の制作と推定される。(その1・2)は都の優れた技術を持つ仏師の手によるもの、(その3・4)は素朴で地元の仏師の手によるものというように、2つのグループに分けることができる。
聖観音菩薩立像は像高153.0センチメートル。四天王立像(4躯)は像高130.4~131.6センチメートル。
5躯
熊本県球磨郡多良木町奥野字屋尻1309-4
熊本県指定
指定年月日:20160422
中山観音保存会
有形文化財(美術工芸品)
かつて所在した中山寺に伝来した仏像で、相良三十三観音二十八番札所の中山観音堂に聖観音菩薩立像を主尊として祀られている。いずれも、この地域の領主の発願によって造られたと推定される。