桃洞・佐渡のスギ原生林
とうどう・さどのすぎげんせいりん
概要
森吉山の東南部にあり、高場森(標高900メートル)の東部の桃洞地区と椈森[ぶなもり](標高1016メートル)の南部の佐渡地区との2団地から成る。
いずれも標高900メートル前後の高地に位置し、アキタスギを主木として原生林相を保っているが、桃洞地区は553ヘクタールでスギ林に若干ブナが混生し、佐渡地区は91ヘクタールでスギ林にネズコ・キタゴジョウ・ブナが混生している。いずれもブナ林地帯の下部に接して発達したアキタスギの自然林であり、高地におけるスギの群生として、また数少ないスギの広大な原生林として、学術上の価値はきわめて高い。