樽前山溶岩円頂丘
たるまえさんようがんえんちょうきゅう
概要
樽前山溶岩円頂丘
たるまえさんようがんえんちょうきゅう
北海道
苫小牧市字樽前(国有林)
支笏湖湖畔から7合目まで車で約30分、7合目から外輪山・東峰まで約50分。シシャモナイ登山口から外輪山・東峰まで約1時間40分。苫小牧市教育委員会 0144-32-6111
北海道指定天然記念物
・樽前山は、明治42年(1909)の噴火によってその頂上火口内に典型的な溶岩円頂丘(ドーム)が生成されたことで世界的に有名になった三重式火山です。
・溶岩円頂丘のできる現象は、溶岩の粘性が大きいため起きるもので、溶岩が上昇してきても火口の外側にあふれることなく、円頂丘状に盛り上がってできたものです。
・この円頂丘は、当時はまんじゅう形をしていましたが、その後、頂上部がやや低下して平坦になり、そのまわりに崩壊した岩石が堆積して杯を伏せたような形になりました。
・樽前山の溶岩円頂丘は、特別天然記念物に指定されている昭和新山の溶岩円頂丘と、その生成機構(できるしくみ)や火山形態などをやや異にし、また、今世紀に生成されたものとしては、学術上世界的に貴重なものです。