小田原城跡
おだわらじょうあと
概要
明應四年北條早雲此地ヲ領セシ後大ニ舊構ヲ擴張シタルモノニシテ殆ド現小田原町全地域ヲ包括セシガ大久保氏ノ時代ニ至リコレヲ縮少シ今ノ本丸二ノ丸三ノ丸阯ノ地域トナレリ明治維新後舊形ヲ損セシトコロ多シト雖尚町ノ北西丘陵地帶及隣村足柄村内ニ亘リ存スル空濠土壘竝町ノ東端新玉見付阯土壘ニ北條氏時代ノ雄大ナル規模ヲ偲フベキモノアリ 大久保時代ノ主要地域ハ今宮内省所管ニ係ルヲ以テ二ノ丸阯ノ一部及三ノ丸阯ノ残壘濠阯等ヲ指定スルニ止メタリ
昭和13年8月8日史跡指定され、昭和34年5月29日一部地域を追加指定したが、昭和49・50年度にわたり小田原市保存管理計画策定事業を行った結果、主として外郭部の未指定地において、良好な遺構が判明したため、そのうち、後北条氏時代のものと思われる東北側の空堀と、江戸時代の絵図等で知られる「早川口」の関連遺構と認められる二重の土塁を昭和51年12月追加指定するものである。