怡土城跡
いとじょうあと
概要
高祖山ヲ中心トシ約二里ニ亙ル地域ニアリ天平勝寳八年工ヲ起シ神護景雲二年ニ竣工セシモノナリ
山嶺ニ上城下城ノ阯ヲ存シ望樓阯ト思ハルヽ礎石群アリ又山麓ニハ土壘ヲ繞ラシ其ノ要所ニ石壘及水門ノ阯アリ
外国からの侵入に対して九州北部防衛の一環として、高祖山の山麓から西斜面を取り込んで築城された奈良時代の山城。西側山麓に約1.6kmにわたってめぐる城門及び水門跡を伴う土塁と高祖山頂部(416m)から北西に続く尾根伝いに確認された5箇所の望楼跡が史跡指定されている。
今回は、高祖山の山麓から山頂部に至る範囲のうち、条件の整った地域を追加指定し、保護の万全を図ろうとするものである。