銚子塚古墳
附 小銚子塚古墳
ちょうしづかこふんつけたりこちょうしづかこふん
概要
磐田原と称せられる台地上にあり、南々西に面する前方後円墳で主軸の長さ約110メートルを有し、前方部は狹長で高さもまた低平である。周囲に堀の跡も存し、外周に土塁の一部も残存している。後円部は明治13年に発掘され獸文帶三神三獸鏡、巴形銅器、銅鏃等の発見が伝えられている。
後円部の東北に近く約17メートルの間隔をおいて小銚塚が存する。前方部はほぼ東に向け、前方後方墳の形態を示すもので、主軸の長さ約47メートルを有する。
銚子塚の後円部は既に発掘の厄にあっているが、いわゆる柄鏡式の外容をそなえており、小銚子塚は前方後方型の整った形態を存して、いずれも特異な存在を示しており、共に学術上価値高いものである。
S53-06-025銚子〓(*1)古墳 附 小銚子〓(*1)古墳.txt: 天龍川の東岸につらなる磐田原と称せられる台地上に、南々西に面する前方後円墳、銚子〓(*1)古墳が所在する。全長110メートル、柄鏡式の狭長な前方部をもち、周濠の痕跡を残し、周堤の一部をも残している。墳丘上には葺石が見られる。明治13年(1880)、後円部を発掘して、竪穴式石室から三角縁神獣鏡をはじめ巴形銅器、銅鏃などが発見されたと伝えている。後円部の東北約17メートルばかりの位置に小銚子〓(*1)古墳が所在する。東向きの前方後方墳であり、全長47メートルをはかり、それぞれ昭和31年11月7日に指定されているが、最近、銚子〓(*1)古墳の周濠の一部を含み西側、南側で採土、宅地造成が行なわれるに至り、さらに小銚子〓(*1)古墳との間にも採土が計画されているのでこの区域を追加指定し保存をはかろうとするものである。