仁馬山古墳
じんばやまこふん
概要
S52-06-017[[仁馬山古墳]じんばやまこふん].txt: 仁馬山古墳は、下関市街の北方、響灘に注ぐ[[綾羅木]あやらぎ]川右岸の郷台地上にあり、台地の南縁に沿って前方部を西に向けた前方後円墳である。全長は74メートル、後円部径46メートルを計り後円部は3段に築成している。前方部はかなり短小で、前方部幅は後円部径のほぼ2分の1となる。葺石・埴輪はみとめられない。後円部の中央には盗掘壙があるが、埋葬施設は明らかでない。前方部の北側には濠の痕跡かとみられる凹地があり、陪塚と思われる小円墳2がみとめられる。
郷台地周辺には史跡綾羅木郷遺跡内の若宮古墳など多くの古墳がみられるが、本古墳はこれらのなかでは最も古い時期のものと推定され、当地における古墳の発達を考える上できわめて重要な意義をもつものである。
なお、仁馬山古墳の東北方約70メートルのところに植松古墳がある。長門地方唯一の方墳として貴重であり、また、あい前後した築造時期を想定しうるものであり、指定地域に含めるものである。