春日山古墳群
かすがやまこふんぐん
概要
S50-1-005春日山古墳群.txt: 琵琶湖の西岸、著名な[[堅田]かただ]の町の背後の丘陵には、約220基からなる湖西地方最大の古墳群-春日山古墳群がある。この古墳群は5世紀代にはじまり、6世紀後半に集中的に形成され、7世紀初葉に終焉する。
本古墳群の所在する地域は、和珥部臣、小野臣、真野臣など和邇氏につながる諸氏族の居住地であり、その関連がつよく考えられる重要な古墳群である。
この古墳群は6群に分けられるが、従前、そのうちE支群と呼ばれてきた一群は、23基の古墳から成るが、5世紀代の全長65メートルの前方後円墳にはじまり、2基の大形円墳が築造されて2小群に分かれ、6世紀後半、横穴式石室墳がこの2小群に継続してつくられるほか、新たに1小群を誕生させるという特色ある推移を示しており、春日山古墳群の中枢たる群である。古墳時代後期におけるこの地域のきわめてすぐれた古墳群といえる。