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松花堂およびその跡

しょうかどうおよびそのあと

概要

松花堂およびその跡

しょうかどうおよびそのあと

史跡 / 近畿 / 京都府

京都府

八幡市八幡高坊・八幡女郎花

指定年月日:19570701
管理団体名:

史跡名勝天然記念物

寛永の3筆の一人として喧伝され、また絵画にも秀でた松花堂昭乘の松花堂の遺跡とその遺構である。
昭乘は滝本坊を嗣ぎ、のちこれを弟子の乘淳に譲り泉坊に入った。寛永14年(寛永8年とも)ここに松花堂を営んで隱棲、尓後自らも松花堂と号したが、16年9月18日ここにおいて卆した。
泉坊跡は東谷にあり、滝本坊跡の東、その比較的急な崖の下にあって、参道の西側に接する。松花堂は階段状に整地された坊地の北部に設けられていたのであって、いまその跡をとどめ、井戸がのこっている。
建物は、明治初年神仏分離にあたって撤去され、三度移されて、いま旧地の東南、大字八幡荘字女郎花にある。宝形造の屋根を戴き、方約1間半。2帖の主室に小屋、土間等を附し、持仏堂に茶室を加味したもので、簡素なしつらいの内にも風雅な趣を備え、昭乘のみならず、また当時の好尚の一端を偲び得べく、価値あるものである。

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