押隈 二代目尾上松緑
おしぐま にだいめおのえしょうろく
概要
押隈 二代目尾上松緑
おしぐま にだいめおのえしょうろく
本紙345×374、軸長457、全長1045(mm)
千代田区隼町4-1 国立劇場
登録番号12095-22
鈴木十郎コレクション
調査監修:石橋健一郎
解説:安冨順
独立行政法人日本芸術文化振興会
隈:奴の隈。目の周囲はむきみの隈。額に描く二本を癇癪筋といい、額に走る血管の漲りを表し、力強さを表現する。また大きな黒ひげも奴の特徴的な化粧。役者:二代目尾上松緑。役名:『関三奴』の奴。昭和10年(1935)10月、東京歌舞伎座上演時のもの。この時は松緑のほか、中村章景・十五代目市村家橘・大谷廣太郎・六代目坂東薪水・二代目尾上九朗衛門ら当時の若手が出演している。署名:「二代目松緑(朱印)錦扇」。二代目尾上松緑:大正2年(1913)~平成元年(1989)。七代目幸四郎の三男。六代目菊五郎に入門。師譲りの世話物はむろん、父譲りの時代物も得意とした。日本舞踊藤間流勘右衛門派家元として、踊りの名手としても知られた。国立劇場の正月公演で、歌舞伎十八番物の復活に努めた。