秋津の菅笠製作技術
あきつのすげがさせいさくぎじゅつ
概要
菅笠はかぶり物として農作業・漁業・外出などに利用されてきた。地元でリョウガサと呼ばれる笠の平均的な大きさは直径約45㎝程度である。菅笠作りは冬季の農村の貴重な収入源でもあった。
菅笠の種類にはリョウガサとサンカクガサ(ヤマガサ、オトコガサ)がある。製作方法は同じであるが、骨の型が異なっている。マダケやシノダケを削いで加工したタケを円錐状に巧みに組み立てる笠骨作りと、菅笠用に栽培した菅を笠骨に丁寧に取りつけ、縫い付けていく笠縫を、男女の分業により効率よく行う点に特色がみられる。