小木のたらい舟製作技術
おぎのたらいぶねせいさくぎじゅつ
概要
小木のたらい舟製作技術は、佐渡市の小木半島とその周辺地域で使われてきた、たらい状の舟を製作する技術である。
たらい舟は、かつて全国に点々とみられ、近海での漁や海藻採取、湖沼でのジュンサイ採取などで使用されていたことが知られているが、今日実際に使用され、かつ漁師の注文に応じて製作する職人がいるのは小木半島とその周辺地域のみとなっている。
この技術は、水の浸入を防ぐため部材を密着させる木殺しのような造船技術や、杉の芯に近い面やアカタと呼ばれる面を水に接するように部材を配置するような桶樽の製作技術が随所に巧みに利用されている。