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日永うちわの製作技術

ひながうちわのせいさくぎじゅつ

概要

日永うちわの製作技術

ひながうちわのせいさくぎじゅつ

工芸技術

四日市市指定
指定年月日:20180322

無形文化財(工芸技術)

 日永うちわの製作技術は、日永の地で江戸時代から260年以上伝えられている工芸技術である。また、日永うちわの特徴である1本の細い竹をそのまま使い、扇の部分の骨と丸柄が一体になるよう作り出すための竹割り、竹編み、紙貼りなど一連の技術は、地方的特色において顕著なものであり、かつ今なお一度も絶やすことなく伝承していることは貴重であることから、四日市市においては、工芸史上重要な地位を占めるものである。
 日永うちわの製作技術の保持者である稲垣和美は、経験年数が32年に及び、製作技法を正しく体得し、かつ精通している。また、全工程を行う技術を高度に体現できる唯一の保持者である。さらに同人は現在、将来に技術を伝承するため講習会を行うなど、後継者の育成にも力を入れている。
 以上のように、この貴重な伝統技術を次世代に繋いでいくことを考えれば、日永うちわの製作技術を市の無形文化財として指定し、稲垣和美を伝統技術の保持者として認定する価値のあるものと考えられる。

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キーワード

技術 / 製作 / 無形 / 伝承

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