庄内の木製酒器コレクション
しょうないの もくせいしゅき これくしょん
概要
お祝いに酒はなくてはならないもので、庄内地方の旧家には、祭礼や婚礼のときにもちいられた漆塗りのきれいな祝い樽がよく残っています。指樽、兎樽、角樽、鏡樽などの祝い樽は、やなぎだるともよばれ、「家内喜多留」などの雅字をあてています。この地方には、樽しょい、樽いれ、樽びらきなどと酒樽に関した婚礼の習俗もいろいろおこなわれていました。祝いの席にもちいられる銚子や酒盃にも、美しい色彩のものが、数多くみられます。また、花見や遊山用の酒器にもさまざまの形があり、みごとな意匠のなかに、美酒を楽しんだ人びとの知恵と工夫をうかがい知ることができます。指定内容は、樽型酒器38点、変形酒器17点、銚子片口10点、杯12点。
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公益財団法人致道博物館