庄内の仕事着コレクション
しょうないのしごとぎこれくしょん
概要
庄内地方では一般に「でたちなり」と呼んでいる仕事着は、丈の短い襦袢仕立のものが多く、下半身に、もんぺや、だふらを穿き、手甲、脚絆や前垂を着けるのが普通であった。
北国では、木綿の普及が遅く、麻を主体とした衣生活が長く続いた。木綿は日本海航路で関西方面からもたらされたが、古手として移入されたものも多く、補修と補強のために糸で細かく刺して刺し子にしたり、ぼろ布は細かく裂いて、さきおりにして再利用した。
また山野に自生する藤科、いらくさ、からむし、ぜんまいなどから繊維を取り、これを衣料にすることもよく行われた。衣生活の地域的特色を持つコレクションである。指定の内容は、長・短衣68点、袖なし49点、山袴9点。
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公益財団法人致道博物館