かすみ人形(ひさご人形)
かすみにんぎょう(ひさごにんぎょう)
概要
かすみ人形(ひさご人形)
かすみにんぎょう(ひさごにんぎょう)
(でん)やなぎまちとく
昭和時代
瓢箪を素材にして彩色を施したもの
柳町とくの製作と伝わる。柳町は昭和9に発足した土浦郷土工芸研究会のメンバーのひとり。昭和30年以降に製作されたものか。
土浦市立博物館
「かすみ人形」は昭和9年(1934)に考案された土浦の郷土工芸品である。瓢箪を材料にした「ひさご人形」と田螺の殻を利用した「たにし人形」の総称である。「ひさご人形」の考案者は土浦の日本画家神林双山である。神林は「かすみ人形」を生産するために組織された「土浦郷土工芸研究会」の中心人物でもあった。1930年代に遊覧都市を志向していた土浦町では、水郷の地に相応しい土産物品として「かすみ人形」を売り出すためことに力を入れた。材料となる瓢箪を栽培するため町有地の提供を行ったり、「ひさご人形」を宣伝するための歌も作られた。しかし、材料の瓢箪を栽培する手間がかかった。また、工芸品としての限界もあったようで、茨城工芸展に出品された際には「材料を活かしていないため、面白みがないものになっている」との評価を受けた。材料の入手が容易で、田螺の殻の屈曲を上手に利用した「たにし人形」の方が次第に人気となり、「たにし人形」が主力となっていった。
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