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太刀 銘 備前国住親依/元徳二年十二月

たち めい びぜんのくにじゅうちかより/げんとくにねんじゅうにがつ

概要

太刀 銘 備前国住親依/元徳二年十二月

たち めい びぜんのくにじゅうちかより/げんとくにねんじゅうにがつ

その他

親依

制作地:備前国

南北朝時代 元徳2年(1330)

鉄 鍛造

総長91.7 刃長69.7 反2.5

1口

鎌倉時代から南北朝時代にかけ、備前国では一文字派や長船派のほかさまざまな刀工集団が存在した。このうち、同国の吉井川上流の新田庄(現 岡山県和気町)で作刀していたのが新田庄鍛冶と総称される一類である。親依のほか数名の刀工名が伝わり、その作風は細身の刀身に焼きの低い直刃を基調としながら小丁子や小互の目が交じる出来が特徴である。現存作例が非常に少なく、親依に限って言えば年紀入り在銘作としては元応2年(1320)銘太刀(重要美術品)のほか、享保2年(1717)に8代将軍徳川吉宗が日枝神社に奉納した元徳4年(1332)銘太刀(重要文化財、東京・日枝神社所蔵)が知られる程度である。本品は親依の紀年銘作であり、備前物のなかで中心流派とは異なる系列の作例を知る上で非常に貴重な作例である。
<望月規史執筆, 2024>

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キーワード

刀工 / 備前 / /

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