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緑釉穀倉

りょくゆうこくそう

概要

緑釉穀倉

りょくゆうこくそう

考古資料 / 中国

制作地:中国, 出土地:中国出土

中国・前漢~後漢時代 前1~後1世紀

緑釉陶器

最大径19.3 高20.8

1個

サイロに似た円筒形の穀倉を象ったミニチュア模型。傘状に張り出した屋根は瓦葺きで表し、頂部中央に円孔が空く。底部には熊形の足が三本つく。外面のほぼ全体に緑釉を施す。緑釉は随所で銀化している。
中国では多彩な器物のミニチュア模型「明器」がやきもので象られ、死者のあの世での幸福を祈って墓に副葬された。明器のなかでも穀倉は竈と並んで歴史が古く、春秋時代には秦で出現している。漢時代になると、明器のなかでももっとも一般的な器種のひとつとして領域のほぼ全土で盛んに作られた。なかでも緑釉穀倉は赤い胎土、傘状に張り出した瓦葺きの屋根に特色があり、前漢時代の紀元前1世紀から後漢時代の1世紀にかけて、陝西省・河南省などの華北地域でおもに流行した。本作はその代表的な作例である。

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キーワード

明器 / 象る / / 模型

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