裂帖「独楽帖」
きれちょう どくらくちょう
概要
裂帖「独楽帖」
きれちょう どくらくちょう
制作地:裂:中国 東南アジア インド ヨーロッパ 装丁:日本
装丁:明治~大正時代 裂:7~19世紀 装丁:19~20世紀
折本仕立
縦27.5 横19.8 高9.8
1帖
千家御用の袋師・土田家蒐集と伝わる裂を貼り集めた折本仕立の裂帖。箱の印より、近代数寄者として知られる益田孝(鈍翁、1848-1938)の妾、益田多喜子(紫明庵)旧蔵であることがわかる。千家御用の袋師蒐集品にふさわしく、蜀江錦や臈纈染めなどの上代裂から、16世紀ごろまでの古裂の名品が含まれる。所収裂は「冨田」、「鶏頭」、「角之倉」、「嵯峨桐」など号を冠する名物が揃う。13世紀頃まで製作時期が上る「大燈金襴」や「二人静」も含まれており、大変貴重な手鑑。装丁も美しく、鑑賞を目的として作られた裂帖の好例である。また付属の目録には図入りで裂の名称とそれぞれの解説が記されており史料性も高い。