紙本彩色雛図
しほんさいしきひなず
概要
寄贈者の誕生した昭和31年(1956)に、寄贈者両親が須賀木仙に依頼して描いてもらったもの。一般的な立雛の図とは異なり、男雛は冠や烏帽子をつけていない。
墨書「木仙子」、白文方印「木子羊二」。
箱書きあり。蓋表「ひいな」、蓋裏「旧作今成装 書 新函 于時癸卯二月念七 木仙識」、白文方印「画癡天生」、朱文方印「木仙」。癸卯は昭和38年(1963)と思われる。「念七」は27日のこと。
須賀木仙(1905~79)は、本名良二。蝋型鋳造家・初代須賀松園の次男で、2代松園の実弟。蝋型鋳造の家業に就く。富山県工業試験場にて銅器の原型、デザインの製作・指導を行った。文展・日展等にも多数入選。また陶芸・絵画もよくした。
<参考文献>
・木仙愛好会『須賀木仙作品集』1980年
・北日本新聞社『富山大百科事典 上巻』1994年
・高岡市立美術館・高岡市立博物館『高岡三代名作美術展』1989年