碁盤
ごばん
概要
碁盤
ごばん
制作地:中国あるいはベトナム
20世紀
木製漆塗 革貼
縦47.0 横48.0
1面
朱漆を塗った木胎の縁に革貼りした碁盤。黒漆で引いた目は19路で、9つの星をあらわす。盤面には、龍、鳳凰、雲文を金泥であしらう。盤中央で折りたたみ、付属の箱に収められる。石は付属しない。盤上遊戯は世界中の人々によってたしなまれ、その歴史を辿ると文化の伝わった道がみえる。囲碁は全世界において同じルールで行われており、古来、遣唐使をはじめとする日本の外交使節も囲碁を通じて異国の人々と交流をはかった。素地を活かして木目を呈する碁盤が通例であるが、本作は漆塗りに金泥で龍鳳文を加飾するなど、豪奢な技法を用いた碁盤としても貴重である。