法華経 巻第八 延慶三年十月廿三日伏見天皇宸筆奥書
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概要
伏見天皇が高山寺の恵琳に命じて書写させた『法華経』八巻。巻第八にある延慶三年(1310)十月廿二日付けの伏見天皇宸筆の奥書によれば、その父帝後深草天皇(嘉元二年<1304>七月十六日崩御)の菩提を弔うために書写せしめたとある。巻第二の軸付紙に「徳治三年<1308>四月十六日奉書写了」とあることから、これより少し前から書写が始められたと思われる。 当初の表紙には伏見天皇宸筆の外題があったが、現在は失われている。