的蔵主あて進道語
てきぞうすあてしんどうご
概要
的蔵主あて進道語
てきぞうすあてしんどうご
制作地:中国
元時代・至元7年(1341)
紙本墨書
27.9×73.9
1幅
銘文:明明古仏心。的的西来意。日用見行中。還同水投水。一漚未発当自観。脚頭脚尾何漫漫。繊塵飛来白日黒。大地撮入毫毛寛。汝離扶桑到中国。消尽平生煩脳惑。掲翻蔵海急翻身、戴角菸菟添両翼。海東的蔵主。訪道中華徧依名尊宿。所守確然不可抜。挈包相従。煩帰蔵司。職満求語為進道之助。因為書此。時至元七年正月十七日。本覚清欲。 ; 「天台沙門清欲了菴章」白文方印、「少林心印」朱文方印 ; 「夢竟先□」朱文方印
国宝
了庵清欲が嘉興の本覚寺に住していた元の至元7年(1341)1月17日、日本からの渡来僧である的蔵主(てきぞうず)に書き与えたものである。的蔵主の伝記は詳らかでないが、文中から、修行を終え、帰国に際した的蔵主の求めに応じて書写したものであることが分かる。