禅院額字 潮音堂
ぜんいんがくじ ちょうおんどう
概要
中国宋時代の無準禅師の書、東福寺の開山となった聖一国師が、嘉禎元年(1235)宋に留学したとき無準に6年間法を学び仁治2年(1241)帰国、まず博多に承天寺を創立、師の無準はお祝いとして寺額を書いて贈ってきた。その中に潮音堂の三字があり、後に京都東福寺普門院におさめられたので「潮」と「音」の間に普門院の印が押されている。その後小堀遠州が所持しある時の茶会に招かれた三代忠勝が懇望の末に一字千金、三千両で譲り受けたと伝えられる。潮音とは仏、菩薩の広大な慈悲を大海の波音にたとえていう語。
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