岩偶
がんぐう
概要
岩偶
がんぐう
青森県
縄文晩期(中葉~後葉)
石質は軟質凝灰岩である。右肩の裏側一部が剥落しているだけで、ほぼ完全な形である。丸い頭部に目と口が表現されている。目は楕円形で中に沈線が引かれる。口は小さく三角形である。頭部裏側に渦巻文が、体部の表・裏面に渦巻文と入組文が隙間なく描かれている。
体部に入組状の曲線文が施され、全体にベンガラ(赤色顔料)が塗られている。
長さ11.8㎝、幅は最長の肩幅部分で7.2㎝、厚さは最厚の乳房部分で2.6㎝。重さは81.9gである。
1基
青森県五所川原市大町506-10
五所川原市指定
指定年月日:20181025
五所川原市
有形文化財(美術工芸品)
昭和62年の観音林遺跡第6次調査で出土した。遺跡の南側緩斜面に形成された厚さ3mに及ぶ縄文晩期中葉~後葉の捨て場(遺物包含層)から出土した