種子島宝満神社の御田植祭
たねがしまほうまんじんじゃのおたうえまつり
概要
本件は,鹿児島県熊毛郡南種子町茎永に鎮座する宝満神社で行われる行事で,赤米,御稲などと呼ばれる赤みを帯びた米の苗を神田に植えて豊作を祈願する農耕行事である。
神田に隣接した御田の森と呼ばれる小高い山で赤米の苗などを供えての祈祷があり,苗が授けられる。
次いでオセマチと呼ばれる神田での田植えとなり,田植歌と太鼓に合わせて男性のみによって厳かに行われる。
田植えが終わると,神田に隣接した舟田と呼ばれる三角形の田で,氏子の中の夫婦一組が両手に赤米の苗をもって御田植舞を奉納した後,手にした苗を舟田に植える。
最後に直会(なおらい)があり,前年に収穫された赤米の握り飯などが供される。直会で供されたものを食べると,1年間無病息災に過ごすことができるとされる。
(※解説は指定当時のものをもとにしています)
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