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東海道五拾三次之内 6 戸塚《元甼別道》

とうかいどうごじゅうさんつぎのうち 06 とつか もとまちべつどう

概要

東海道五拾三次之内 6 戸塚《元甼別道》

とうかいどうごじゅうさんつぎのうち 06 とつか もとまちべつどう

木版画

歌川広重  (1797-1858)

うたがわひろしげ

日本

天保4-5年(1833-34)

木版多色刷

22.6×34.4cm

1

画中、橋のたもとには「左かまくら道」との道標が立っている。橋を渡り左へ曲がると鎌倉へ向かう別道があった。そこからついた副題である。「こめや」と書かれた大きな看板の軒先には、大山講中や百味講など様々な神仏参詣の団体の名前が掛かっているが、これら講中が宿していた旅籠であろう。旅籠についた旅人が、馬から飛び降りる瞬間を描いたしぐさが面白い。この版図には、さらに愉快な異版がある。画中、夕刻に馬を降りる旅人が、早朝、馬を乗る旅人に描き変えられた。度重なる改版は版元であった保永堂の意向が大きいのであろう。

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