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東海道五拾三次之内 12 三島《朝霧》

とうかいどうごじゅうさんつぎのうち 12 みしま あさぎり

概要

東海道五拾三次之内 12 三島《朝霧》

とうかいどうごじゅうさんつぎのうち 12 みしま あさぎり

木版画

歌川広重  (1797-1858)

うたがわひろしげ

日本

天保4-5年(1833-34)

木版多色刷

22.6×34.4cm

1

早朝に宿をたつ旅人にスポットをあて、朝霧の立ちこめる回りの情景をシルエットで描き出した、広重の力量が光る版図である。広重はこのシルエットによる描写を、京都四条派に学んだという。この「三島」の図については、昭和59年(1984)に新聞で取り上げられ大きな話題となったことがある。画中、駕籠人足の足の指が、何と6本あるというのだ。後ろで駕籠をかつぐ人足の右足の指を数えると、なるほど確かに足の指が6本ある。他の版図にも、六本指の男は登場しているようなので、探してみるのも一興かもしれない。

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