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狭山池

さやまいけ

概要

狭山池

さやまいけ

史跡 / 明治 / 大正 / 安土・桃山 / 江戸 / 飛鳥 / 奈良 / 平安 / 室町 / 昭和以降 / 鎌倉 / 南北朝 / 近畿 / 大阪府

大阪府

飛鳥時代~現代

大阪府大阪狭山市

指定年月日:20150310
管理団体名:大阪狭山市(平28・2・3)

史跡名勝天然記念物

狭山池は,飛鳥時代に築造された灌漑用の溜め池である。大阪府南部の大阪狭山市の中央部に位置し,丘陵間の谷を堰き止め築造された。狭山池の改修に関わる確実な記録は8世紀以降であり,奈良時代の行基(ぎょうき),鎌倉時代初頭の重源(ちょうげん),慶長13年(1608)の片桐且元(かたぎりかつもと)の改修等が知られる。近代以後も継続して利用され,大正末年・昭和初年(1926)及び昭和63年(1988)から平成14年(2002)の二度の改修を経て,現在に至った。平成の改修に伴う発掘調査の結果,敷葉(しきは)工法による飛鳥時代及び奈良時代の堤や,鎌倉時代から近世・近現代までの盛土等を検出し,堤断面(つつみだんめん)層序(そうじょ)と出土木樋(もくひ)等の遺物,文献から改修の履歴が判明した。特に下層東樋(ひがしひ)の木樋(もくひ)は推古天皇24年(616)の伐採と判明し,狭山池築造が飛鳥時代に遡ることが確実となった。また,重源狭山池改修碑(ちょうげんさやまいけかいしゅうひ)も出土している。このように,狭山池は,飛鳥時代に築造され,その後各時代の改修を経ながら今日まで利用が継続している灌漑用溜め池である。発掘調査によって築造の工法,歴史的変遷も明らかとなり,飛鳥時代の木樋(もくひ)をはじめとする貴重な遺物も出土した。我が国古代以来の土木技術の歴史を理解する上で重要である。

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キーワード

狭山 / 大阪 / 飛鳥 /

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