鳥ノ子帳
とりのこちょう
概要
初代佐賀藩主鍋島勝茂の時代の明暦元年(1655)には基本的な形が集大成されたと言われる法制史料。本史料成立以前に藩内で出された「條々」・「掟」・「覚」などの各種法令のほか、その後に時宜に応じて制定された法令も含まれている。8代佐賀藩主鍋島治茂の時代における改革でも、「鳥子帳之旨を考、旧格に立帰」(「明和御改正記録」鍋島家文庫320-40)とあるように、以後も佐賀藩の祖法として用いられた。写本は三種が確認されており、ここには「秀嶋三左衛門 知之」の奥書がある秀嶋本と称される六冊本を挙げた。