感応楽
かんのうがく
概要
この芸能は、福岡県豊前市四郎丸字山田に伝承されるもので、九州方面に多く分布する太鼓踊の一種であり、単に楽、楽打とも呼ばれる。
大富神社の御田植祭(隔年四月三十日、五月一日)の御神幸に伴なうもので、天地すなわち神人感応を旨とする踊である。
その組織は、団扇使・中楽(本楽)・側楽(花楽)・左引き(音頭)などの各役多数が、拝殿前の広庭に並び、「感応楽祭文」を読み立てて、次いで円陣をなして太鼓踊を展開する。
踊の手は「ダンメンドロ」「道楽」「念仏の切」など十九種があり、その演技・演奏法は豊前地方の代表的な楽打として、特色の著しいものである。
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