旧遷喬尋常小学校校舎
きゅうせんきょうじんじょうしょうがっこうこうしゃ
概要
旧遷喬尋常小学校校舎は,明治38年7月に着工,同40年7月に竣工した。設計は,岡山県工師江川三郎八が関わったと伝え,工事監督は中村錠太郎,施工は津山町の高橋岩吉である。平成2年に学校が移転したため,現在は町立文化施設の付属施設として多目的に利用されている。
中央棟の東西に両翼棟が取り付く左右対称型の平面を持ち,独特の意匠になり,比較的規模が大きく保存状況も良好である。我が国において学校建築の設計基準が確立した後にあたる明治後期の代表的学校建築のひとつで,中国地方における小学校建築の歴史を知る上で価値が高い。